
うちの親も高齢になって心配…スマートスピーカーが高齢者の見守りツールとして使えるって聞いたけど、どんなことができるんだろう?買うならどんな機種が良いのかな?
今回は高齢者の見守りに役立つ、Amazon Echoの使い方やおすすめの機種について解説していきます。
というのも私自身高齢の親がおり、具体的にはこんな心配がありました。
- 親が体調を崩してしばらく入院→今後の見守りをどうしようか?
- 万が一の時、どうするか?
- 日々のちょっとした困りごとをサポートできないか
かれこれアレクサと生活をはじめて5年くらい経つので。

そうだ、Amazon Echoを活用してみよう
と思ったワケです。
この記事では、「Amazon Echoが高齢者の見守りに具体的にどう役立つのか?」という疑問にお答えします。
Amazon Echoで「できること」の詳細な機能紹介から、数あるEchoシリーズの中から最適な「おすすめ機種」の選び方まで、わかりやすく解説していきます。
高齢の親をもつ方のご参考になれば幸いです。
- 高齢者がAmazon Echoを使うメリット
- Amazon Echoの見守り機能で具体的にできること
- 高齢者の見守りで最適なAmazon Echoの機種は?
【基本】そもそもAmazon Echo(アレクサ)とは?|高齢者にも優しいスマートスピーカー
Amazon Echoは、Amazonが開発した音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載したスマートスピーカーです。
一見するとただのスピーカーのように見えますが、Wi-Fiに接続することで私たちの声に反応し、様々な情報を提供したり、便利な機能を利用させてくれたりする賢いデバイスです。
Amazon Echoでできること(基本機能の紹介)
Amazon Echoは、日常生活を便利にする様々な機能が備わっていますよ。
- 音楽を楽しむ
- 情報を手に入れる
- 生活をサポート
- スマートホームを操作
- 家族や友人とつながる
それぞれの機能について簡単にご紹介していきましょう。
音楽を楽しむ
Amazon Music、Spotifyなどの音楽配信サービスと連携し、好きな曲を声で簡単に再生できます。「アレクサ、〇〇の曲をかけて」と話しかけるだけでOKです。
情報を手に入れる
天気予報、ニュース、今日の出来事など、知りたい情報を声で尋ねるだけで教えてくれます。「アレクサ、今日の天気は?」と聞けば、すぐに答えてくれます。
生活をサポート
アラームやタイマーを声で簡単に設定できます。料理中に手が離せない時や、薬を飲む時間を忘れないようにするのに役立ちます。「アレクサ、10分タイマーをセットして」「アレクサ、午後3時に薬のリマインダーを設定して」といった具合です。
スマートホームを操作
対応する照明や家電製品と連携させることで、声だけで操作できるようになります。「アレクサ、電気をつけて」「アレクサ、テレビの音量を上げて」といった操作が可能です。
家族や友人と繋がる
Echoデバイスを持っている家族や、Alexaアプリを使っている友人と、無料で音声通話やビデオ通話ができます(対応機種のみ)。離れていても、まるで近くにいるかのように会話ができます。
高齢者がAmazon Echoを使うメリット(音声操作の利便性など)
高齢者の方にとって、Amazon Echoを使うメリットはこちらのとおり。
- 声だけで操作できる
- 複雑な操作が不要
- 離れた家族と手軽にビデオ通話できる
- 【見守り】離れた場所から家族にカメラで様子を確認してもらえる
- もの忘れ、予定忘れの防止に
- とっさの時にも安心
- フォトフレームとしても使える
- 日々の生活を豊かに
もう少し詳しく、順にご紹介していきましょう。
声だけで操作できる
ボタンを押したり、画面をタップしたりする必要がなく、「アレクサ」と話しかけるだけで様々な操作が可能です。
視力が低下している方や、指先の細かい操作が苦手な方でも、ストレスなく利用できるのが魅力です。
複雑な操作が不要
直感的な”声かけ”だけで操作できるため、操作がカンタンなのが大きなメリットと言えるでしょう。
通常、デジタルデバイスは多くの文字入力や操作を必要とします。
一方、「Amazon Echo」なら以下のように、普段話す言葉で話しかけるだけで、アレクサがあなたの代わりに様々なことをしてくれます。
- 「アレクサ、電気をつけて」
- 「アレクサ、今日の天気は?」
- 「アレクサ、〇〇の曲をかけて」
リモコンを探したり、文字を読んだりする手間が省けるため、目や手の動きが不自由になってきた方でも、直感的に操作できるのが大きな魅力ですね。
複雑な操作に悩まされることなく、カンタンにアレクサの便利な機能を使えます。
離れた家族と手軽にビデオ通話できる【通話機能】
ご家族が離れていると。

遠く離れた家族の顔、なかなか見られないけれど元気にしてるかな…
こんな心配、たまにありますよね?
こういった心配な時も、アレクサの画面付きモデル(Echo Showシリーズ)があれば、ご家族の顔を見ながら会話できます。
お互いの顔を見ながら話すことで、声だけでは伝わりにくい表情や様子が分かるのは、安心につながりますよね。
【見守り】離れた場所から家族にカメラで様子を確認してもらえる【呼びかけ機能】
離れた場所からでも、ご家族の様子をリアルタイムに確認できます。
Amazon Echoから、もしくはスマホのAlexaアプリを通じて、ご実家に置いてあるAmazon Echoのカメラにアクセスして安否確認ができます。
特筆すべきは以下のポイント。
「スマホの操作がおぼつかなくてビデオ通話ができなかった」という高齢者の方でも、気軽にビデオ通話が楽しめます。
室内の状況把握にも役立ち、もしもの時の早期発見に繋がり、安心・安全な見守りをサポートしてくれます。
もの忘れ、予定忘れの防止に
もの忘れは誰にでもありますが、高齢になればもの忘れや予定忘れの頻度が多くなるのは仕方ないことでしょう。
そんな「あれ、何だったかな?」という不安を軽減してくれるのが、アレクサのリマインダーとタイマー機能です。
まるで専属の秘書がいつもそばにいるような感覚で、大切なことを忘れないように教えてくれますよ。
とっさの時にも安心
アレクサは緊急事態にも役立ちます。
緊急時に、「アレクサ、助けて」と声に出せば、事前に登録したご家族のスマホに緊急通知を送ったり、直接電話をかけたりできます(設定が必要です)。
また、見守りカメラと連携していれば、動きや異常音を検知して通知。
転倒や体調不良など、普段と違う異変に離れた場所からでもいち早く気づけます。
急なトラブルでも、声ひとつで助けを求めたり、家族が状況を把握したりできるため、高齢者ご本人もご家族も、安心材料となるでしょう。
フォトフレームとして使える
画面付きモデルのAmazon Echo Showシリーズなら、デジタルフォトフレームとしても活躍します。
「アレクサ、写真を見せて」と話しかけるだけで、Amazon Photosに保存した思い出の写真が次々と表示。

離れて暮らす家族がアップロードした写真もリアルタイムに共有できますよ。
スライドショーのように常時画面に自動再生する機能もあるので、日々の生活の中で、大切な思い出に触れる機会を増やし、心理的な幸福度にも良い影響があるかと。
日々の生活を豊かに
音楽を聴いたり、ラジオを楽しんだり、ニュースを聞いたりすることで、日々の生活に彩りを与え、孤独感を軽減する効果も期待できます。
【高齢者の見守り】Amazon Echoで具体的にできること
ここからはご高齢の方が使うと便利な機能について、具体的に解説していきます。
ご自身のお困りごとに合わせて活用して頂ければ幸いです。
【前提】準備するもの
まず、Amazon Echoを使うには、以下の準備が必要です。
- Amazonアカウント: Amazon Echoのセットアップ、各種サービス利用に必須です。
- Wi-Fi環境: Amazon Echoをインターネットに接続するために必要です。
- Echoデバイス: 各機能を利用するためのAmazon Echo本体が必要です。(機種によって利用できる機能が異なります)
- Alexaアプリ: スマートフォンまたはタブレットにインストールし、Echoデバイスのセットアップや各種設定を行います。
Echoデバイス選びの詳細は本記事の後半で
Echoデバイス選びについては、この記事の後半にて解説していますよ。
とはいえ、どれを選ぶか悩むなら結論としては「Echo Show 5」が良いかと。
主な理由としては以下のとおり。
・画面付きじゃないと見守りカメラやテレビ電話が使えない
・万が一、声かけ操作がうまくいかないときに画面がないと不便
・Echo Show 5は画面付きのエントリーモデル
・必要なアレクサ機能はすべて入っている
呼びかけ機能(双方向通話)
「アレクサ、〇〇に電話して」の一言で、離れて暮らす家族とAmazon Echoで会話できるのが、「呼びかけ」機能です。
呼びかけ機能の便利なポイントはこちらのとおり。
- 受け側は操作不要:操作が難しい子供や高齢者でも電話を受けた方は操作不要で安心
- 離れていてもすぐに連絡: ちょっとした用事や安否確認など、電話をかけるまでもないけれど声を聞きたい時に便利。
- 外出先からでも通話可能:スマホやタブレットのアレクサアプリからAmazon Echoに呼びかけできる
- 簡単な操作: 面倒な操作は一切不要。「アレクサ、[相手の名前またはデバイス名] に呼びかけて」と話しかけるだけで繋がる。
- ハンズフリー通話: 料理中や作業中でも、声だけで発信、通話、終了できるので手を使わずハンズフリー。
- ビデオ通話も可能(Echo Show): Echo Showシリーズなら、お互いの顔を見ながら話せるので、より温かいコミュニケーションが可能。
通話ができるデバイスはこちらのとおり。
- Amazon Echoデバイス
- スマホ
- タブレット
プライバシーへの配慮
便利な機能である一方、プライバシーが気になる方もいるかもしれません。
Amazon Echoの呼びかけ機能には、以下のようなプライバシー保護のための配慮がされています。
- 許可設定:許可した連絡先以外から呼びかけることはできませn。
- ビデオ通話の制御: ビデオ通話の場合、相手が応答するまではこちらの映像が送信されることはありません。
- 設定の確認・変更: アレクサアプリから、誰からの呼びかけを許可するかなど、設定をいつでも確認・変更できます。
メッセージ送信・アナウンス機能
ちょっとした伝言や家族への呼びかけに、Amazon Echoの「メッセージ送信」と「アナウンス」機能が役立ちます。
離れた場所にいる家族へ、手軽に声を届けられるので、見守りの上でも便利な機能です。
メッセージ送信【個別の連絡に】
「メッセージ送信」機能を使うと、録音した短い音声メッセージを、特定のEchoデバイスやAlexaアプリに送ることができます。
電話をかけるほどではないけれど、ちょっとしたことを伝えておきたい時に便利です。
- 「今日の夕飯は早めに帰るよ」といった簡単な伝言
- 「お薬飲んだ?」といったリマインド
- 「体調はどう?」といった気遣いのメッセージ
とはいえ、「Amazon Echo」には簡単に「呼びかけ」や「通話」ができるので、わざわざメッセージすることはないかもしれませんね。
アナウンス機能【複数のEcho端末への一斉連絡】
「アナウンス」機能を使うと、あなたの声が家じゅうの複数のEchoデバイスに一斉放送されます。
同一のアカウントで登録しておけば、離れた家族のAmazon Echoでも放送されるので、離れた家族も含め、家族全員にすぐに伝えたいことがある場合に便利ですね。
- 食事の準備ができたことを知らせる
- 出かける時間を知らせる
- 他の部屋へ伝えに行くのがメンドウな時
- 家族に何かを呼びかける
- 緊急時の連絡(ただし、緊急通報機能ではありません)
定型アクションの活用
定型アクションは、特定のキーワードで呼びかけたり、決まった時間などをきっかけに、アレクサが決められたアクションを自動実行できる機能です。
アレクサと家電を連携すれば、自動で家電の操作も可能です。
活用することで高齢のご家族に負担をかけずに、間接的に見守ることができるようになりますよ。
- ベッド生活が多い方に:朝の起床時間になったら「照明点灯」「カーテン開」を自動実行
- 毎日安否確認:リビングやトイレに人感センサー設置で動きを感知すると家族のスマホに通知が届く(※センサーについては後ほど解説)
- 規則正しい生活に:朝の指定時間になったら、天気予報アナウンスと「良い一日を」と声掛け
- 記憶に自信がなくても安心:毎日指定の時間にGoogleカレンダーに登録されている明日の予定を読み上げ
- 身体を動かすのが負担な方に:「照明」「テレビ」「音楽再生」などを声掛け操作
- 予定を忘れていても安心:予定時刻の指定時間前にリマインダー
- 薬を飲んでいるなら:薬を飲む時間になったらリマインダー
以上のとおり。
Amazon Echoだけでもできることは多いですが、家電やセンサー、スマートスイッチなどを活用することで、かなり使える見守り体制をつくることができますよ。
Alexaスキルによる機能拡張
アレクサには様々なアプリを入れることができます。
日本では約3500ものスキルが提供されており、中には高齢者向けのものもあるんですよ。
ここでは、スキルを使ってどんなことができるのかをご紹介していきましょう。
健康管理をサポート
- くすりの時間: 飲み忘れがないよう、時間になると優しい声でお知らせしてくれます。「アレクサ、おくすりアラームをセットして」と話しかけるだけで設定できます。
生活を豊かにする情報
- 「今日のニュース」: 新聞を読むのが大変な時でも、アレクサが最新のニュースを読み上げてくれます。
- 「朗読」: 好きな小説や物語を、耳で聴くことができます。目の疲れを感じる時でも音声だけで楽しめますね。
家族との連携をサポート
- 「メッセージ送信」: 声でメッセージを送れるスキルを使えば、手が離せない時でも簡単に家族に連絡が取れます。
- 「安否確認」: 離れて暮らす家族が、アレクサに簡単な言葉を話しかけるだけで、あなたのスマートフォンに無事を知らせてくれるスキルもあります。
もしもの時に備える
- 「緊急連絡」: 「アレクサ、助けて」といった合図で、事前に登録した家族や支援者に連絡してくれるスキル。
スマートホームデバイス連携で生活向上&見守り強化
アレクサと様々なスマートホームデバイスと連携することで、離れて暮らすご家族を見守る使い方が可能です。
万が一の時にも、早期に異変に気づける機能もありますよ。
では、「具体的にはどんな方法があるのか?」については、こちらのとおり。
- アレクサ・スマートリモコンを家電と連携して声かけ操作
- 人感センサーで安心・快適
- スマートカーテン連携でカーテン自動開閉
- スマートロックで玄関鍵の締め忘れ防止
- スマートドアベルで詐欺や訪問販売をシャットアウト
- スマートカメラで安否確認や屋外監視カメラに
それぞれ、詳しく解説していきましょう。
アレクサ・スマートリモコンを家電と連携して声かけ操作
アレクサへの声掛けで家電を操作する場合、専用のスマート家電(スマートスピーカー連携機能が備わっている家電製品)の準備が必要と思われルかもしれません。
ても実は、スマートリモコンを使えば今ある普通の家電(赤外線リモコンで操作するものに限る)もアレクサと連携することができます。
連携できる代表的な家電としては以下の通り。
- 照明
- テレビ
- エアコン
- 扇風機
- 加湿器
などなど、他にも赤外線で操作する家電ならば、ほとんどの家電と連携できます。
高齢の方にとって、音声操作で家電が使えるメリットはこんなところでしょう。
- 身体を動かすのが大変でも声かけだけで操作できる
- 老眼など視力が悪くても音声だけで操作ができる
- 何回もボタンを押す複雑な操作も声かけだけの操作で簡略化できる
- 夜間や早朝の暗い時間、声かけで照明がつけられるので、転倒防止になる
身体が不自由になっている方には、日常的に使えるので便利です。
スマートリモコンなら、Switch Bot Hub Miniがおすすめです。
アレクサ連携製品と認定されていて、操作が簡単、価格も手ごろです。
スイッチボットハブミニとアレクサとの連携はこちらの記事にて解説していますよ。
人感センサーで安心・快適
人感センサーは、人の動きを感知すると反応するセンサーです。
活用することで、以下のように役立てることができますよ。
- 毎日安否確認: 人感センサーを離れて暮らす家族の家、特に普段よく使う場所(トイレやリビング)に設置しておけば、動きがあった時にご自分のスマホやアレクサに通知が来るように連携できます。
- 家電の自動操作で快適:部屋の入口に人感センサー設置で、部屋に入ったら自動で照明ON。ひとつひとつの動作が大変な方に嬉しい機能かと。
スマートカーテン連携でカーテン自動開閉
スマートカーテンとアレクサを連携させると、「アレクサ、カーテンを開けて」の一言で開閉できます。
タイマー設定や定型アクションを組み合わせると、こんな使い方も可能。
- 決まった時間になったら自動でカーテンが締まる
- 「アレクサおやすみ」と声をかけると、照明offとカーテン閉を自動でしてくれる
- 外出時に「アレクサ行って来ます」の声かけで、カーテンが自動閉
つまり、何も言わなくても決められたルールでカーテンの開閉を自動実行してくれます。
これらの機能を使えば以下のようなメリットがあるかと。
- 毎日のカーテン開閉の手間が省ける(身体が不自由な方の一助に)
- 朝、自動的に日の光が入るので規則的な目覚め
スマートロックで玄関鍵の締め忘れ防止
スマートロックとアレクサを連携すれば、「アレクサ、カギを閉めて」で玄関の鍵をロックできます。
出かけ先のスマホからでも遠隔でロックできますよ。
さらに、こちらもタイマー設定や定型アクションを使えばより便利になります。
- 毎晩17時になったら自動でカギロック
- ドアが開けっ放しの時はアレクサとスマホに通知が届く
スマートロックを使う、高齢者にとってのメリットはこんなところかと。
- 玄関までカギ閉めを確認に行く負担軽減
- 閉め忘れの不安を解消
家の施錠の不安は、高齢者にとってわりと負担かと。
定時間になれば閉めてくれると考えれば、安心感が違いますね。
スマートドアベルで訪問販売をシャットアウト
自宅にいるとよく来るのが訪問販売。
正直な所、お世話になることはほとんどありませんよね。
でも、一度話を聞き始めてしまうとなかなか終わらない。
しかも、高齢者であれば販売の手口に乗って、必要ないものまで買わされる危険もあります。
そんな時に役立つのがスマートドアベル。
アレクサと連携して活用することで、こんな使い方ができます。
- ドアベルの映像を「Echo Show」の画面に表示して確認できる
- 動かずにそのまま「Amazon Echo」を通して会話ができる
- 映像を撮影したり、過去の来訪者の映像を確認できる。
- 特定の時間帯にドアベルが鳴った場合、ご家族のスマホに通知を飛ばせる
スマートカメラで安否確認や屋外監視カメラに
スマートカメラとは家の中や屋外に設置するカメラのことです。
Echo Show内臓カメラでも、設置した部屋を観ることはできますが、宅内にいくつも設置するワケにもいきません。
「自宅にいくつか監視カメラを設置したい」という時に便利ですよ。
その理由はこちらのとおり。
- 価格がスマートカメラの方が安い
- 家の中に何台もEcho Showを置いてもオーバースペック&管理が大変
- Echo Show には防水性能はないので屋外には置けない
活用方法としてはこんなところです。
- 宅内カメラで日中の活動状況を把握
- アレクサと連携すれば異音や不審な動作を検知してスマホやAmazon Echoへ通知
- 屋外設置で監視カメラとして使える
Echo Showだけではカバーできない、他の部屋や屋外の異常を検知するのに役立ちますね。
ただ、スマートカメラには以下のようなデメリットもあります。
- ご家族のプライバシーを侵害してしまう可能性
- 誤動作や誤検知の可能性
正直なところ、プライバシーを考えれば導入の難易度は高めかと。
また、通信状況やAmazon Echoとの連携不具合などで、一時的にカメラを見られなかったり、通知が届かない、といった事象もあるようです。
とはいえ、身体が不自由になっているご高齢のご家族である場合は、見守りは急務であることもあるでしょう。
そんな時のご参考になればと思います。
【屋内タイプ】
【屋外タイプ】
音楽・ラジオ・ニュース再生
Amazon Echoがあれば、声かけだけで好きな音楽や懐かしのラジオ番組、今日のニュースまで簡単に楽しむことができます。
Amazon Echoだからこそのメリットはこんな所かと。
- 声かけだけでスタートするので迷わない(高齢者でもカンタン)
- 身体的な負担がない(リモコンを探したり、ボタンの文字を見たりする必要がない)
では、具体的にどんな使い方ができるのかご紹介していきましょう。
Amazon Musicで音楽を楽しむ
Amazon Music(Amazon Prime)に入っていれば、Amazon Echoでこんな風に音楽を楽しむことができます。
- 「アレクサ、サザンオールスターズ(好きな歌手名)の曲をかけて」
→ サザンオールスターズの曲をランダムに再生
- 「アレクサ、70年代の歌謡曲を流して」
→70年代にヒットした曲を再生
- 「アレクサ、リラックスできる音楽をかけて」
→プレイリスト「クールジャズ」を再生

こんな感じでカンタンな声掛けだけで音楽を再生してくれるので、日常のBGMや趣味をしながら音楽を楽しむ、なんてこともできます。
ラジオを楽しむ
アレクサスキルにはradiko(ラジコ)があります。
このスキルを使えば、いつでも声かけだけでラジオを再生することができますよ。
radiko(ラジコ)はスマホやパソコンでラジオが聴ける無料サービスです。
過去7日間で聴き逃した番組も後から聴けます。
ラジコは、日本全国のほとんどのラジオチャンネルを聴くことができますよ。
- お住まいエリアの民放ラジオ局
- 全国のラジオ局
使い方もカンタン。
たとえば、「NHKラジオ」を開こうとするなら。
- 「アレクサ、ラジコを開いて」
- 「アレクサ、NHKラジオ開いて」
- NHKラジオが再生されます
以上のとおり。
使い方もシンプルなので、ご高齢の方でも気軽にラジオを楽しむことができます。
毎朝のニュースチェック
新聞やニュースを毎朝チェックする方も多いことでしょう。
でも、「新聞は文字が小さくて見づらいし、朝からテレビの画面は疲れる」と感じる方もいるかもしれません。
そんな時には、アレクサでニュースを手軽に聴くことができますよ。
- 「アレクサ、今日のニュースを聴かせて」
- あらかじめ設定されたニュースメディアから今日のニュースが再生されます。
最初に、聴きたいニュースチャンネルを設定する必要がありますので、ご家族の方が設定されておくと良いかと。
設定できるのは以下の3チャンネルになります。
- NHKニュース
- 日経新聞
- ウェザーニュース
最初に設定しておけば、以降は自動的にそのチャンネルが再生されますよ。
アレクサでは上記のとおり、デフォルトのニュース機能がありますが、これとは別にニューススキルを入れて楽しむこともできます。
他の特定チャンネルでニュースを聴きたい場合にオススメですね。
たとえば、こんな使い方がありますよ。
- 「アレクサ、ながら日経流して」
- ながら日経(日本経済新聞):日経新聞のその日押さえておくべき主要なニュースを、人の声で分かりやすく読み上げてくれます。経済やビジネス情報に関心がある方におすすめです。
- 「アレクサ、スポニチニュース流して」
- スポーツニュースに特化したスポニチニュースが聴けます。試合結果を気軽に確認できます。
- 「アレクサ、ウェザーニュースを開いて」
- ウェザーニュース:天気予報に特化したニューススキルです。毎日の天気確認に便利。
本を読んでくれる【朗読】
読書が好きなのに「目がかすんで読めなくなった」という方もいるかもしれませんね。
そんな時にもアレクサが役立ちます。
Amazonの本サービス「Kindle」の本を、声かけひとつで朗読をしてくれるんですよ。
この機能の魅力はこんなところでしょう。
目を使わずに読書を楽しめる
一番の魅力は、「目を使わない」という点でしょう。
長時間の読書で目が疲れる、視力が落ちて本を読むのが辛い、という方でも、耳で物語を追うことができますよ。
寝る前に電気を消して、ゆっくりと物語を聴くのも良いでしょう。
操作がとても簡単
「アレクサ、本を読んで」「アレクサ、次の章を読んで」「アレクサ、もう少しゆっくり読んで」のように、話しかけるだけで再生や停止、読む速度調整もできます。
「ながら聴き」で時間を有効活用
家事をしながら、横になりながら、他のことをしながら、でも読書を楽しめます。
耳が空いている時間を有効活用して、情報を知ったり、物語に没頭したりすることができます。
懐かしの物語や新しい出会いも
アレクサでは、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」や電子書籍サービス「Kindle(キンドル)」と連携して、たくさんの本を聴くことができます。
若い頃に読んだ懐かしい小説や、最近話題の本など、幅広いジャンルから選べます。
楽しみのひとつに
労働生活から離れた高齢者の方は、孤独だったり、日々を退屈に感じることもあるかもしれません。
アレクサはそんな悩みや不満解決のひとつになるかもしれませんね。
リマインダー・タイマー機能
高齢になれば、日課や予定などを忘れてしまうことも多くなるかもしれません。
よくありそうな忘れものとしては、こんなことがあるんじゃないでしょうか?
- 薬を飲み忘れた
- 病院の予約をすっぽかした
- 友人との予定を忘れていた
- ゴミ出しを忘れた
こういったもの忘れが多いと、不安になりますし、生活の質も下がってしまいますよね。
そんな時に便利なのが、アレクサのリマインダー・タイマー機能です。
【決められた時間に通知】リマインダー機能
リマインダー機能は、決まった時間にアレクサが音声であなたに情報を伝えてくれる機能です。
声かけだけで設定できて、様々な「忘れちゃいけないこと」を教えてくれますよ。
お薬の飲み忘れ防止に
「アレクサ、今日の午後3時に『お薬の時間です』って教えて」
このように話しかけるだけで、設定した時間にアレクサが「お薬の時間です」と音声でお知らせ。
これで、飲み忘れの心配が減り、規則正しくお薬を飲めます。
通院や来客の予定を忘れない
アレクサにあらかじめ、時間になったら教えてくれるように頼んでおきます。
- 「アレクサ、明日の午前10時に『病院に行く時間です』って教えて」
- 「アレクサ、金曜日の午後2時に『〇〇さんが来ます』って教えて」
大切な予定を忘れないように、前日や直前にお知らせしてくれます。
さらに便利なのが、自分のEchoから離れて暮らす家族のEchoに通知を設定できること。
これなら、ご自身でご高齢の家族にリマインダーを設定してあげることができます。
【うっかりを防止】タイマー機能
タイマー機能は、指定した時間が来たらアラームを鳴らしてくれる機能です。
料理中に時間を測りたい時や、少しだけ休憩したい時など、様々な場面で役立ちますよ。
たとえばこんな場面で役立つかと。
- 服薬忘れ帽子のタイマー
- コンロの火の消し忘れ帽子のタイマー
- 食事を忘れないようにタイマー
設定方法もこんな感じで声掛けするだけ。とってもカンタンです。
「アレクサ、〇分タイマーをセットして」
ちょっと昼寝する時や、軽い体操をする時、読書をする時など、タイマーを設定すれば、時間を意識して行動できます。
【機種選び】高齢者の見守りに最適なAmazon Echoおすすめ機種は?

アレクサ、使ってみたいけど、どの機種を選べばいいのかな?
こう考える方もいらっしゃるかと。
Amazon Echoは現時点で機種が9種類ほどありますから、どれが良いのか迷ってしまうでしょう。
結論から言ってしまうと、「Echo Show 5」が間違いないかと。
その理由も含め、「高齢者向けならどれを選ぶか?」という視点で商品選びを解説していきますよ。
高齢者向け「Amazon Echo」選ぶ際の3つのポイント
まず、高齢者向けの機種を選ぶ際に気をつけたいポイントは3つあります。
- 画面付きのメリットは大きい
- 見守りにカメラは”ほぼ”必須
- 設定や操作は画面があった方が直感的
順番に解説していきます。
画面付きのメリットは大きい
「Amazon Echo」を高齢者の見守りとして活用しようと考える場合、画面のあるなしで、できることが大きく違います。
画面がある製品だと”できること”はこちらのとおり。(逆に画面がない製品だと”できないこと”になります。)
- テレビ通話
- 遠隔から「Echo Show」のカメラで安否確認
- 音楽や朗読時に歌詞や文章を表示
以上のとおり。
ご高齢の親御さんなら「孫の顔を見たい」と感じる方は多いでしょう。
通話する時に画面があれば、お互いの顔を見ながらお話できます。
また、普段は写真をスライドショーにできるので、お孫さんの写真などを流しておくのも良いですよね。
心の健康にも良い影響があるかもしれませんね。
また「Echo Show」のカメラを、出先のスマホやご自分の「Echo Show」から遠隔で見ることができます。
ご高齢で心配な場合はこのカメラで安否確認に役立ちます。
万が一のことがあった場合も、カメラで気づける可能性もありますね。
他にも、ご高齢の方が音楽や朗読を聴いて楽しむ時、画面があれば歌詞や文章を表示してくれるので、視覚的にも楽しめますし、声だけよりわかりやすいのは間違いないでしょう。
見守りにカメラは”ほぼ”必須
見守りにカメラは“ほぼ”必須と言えます。
最大の理由は、カメラで相手を確認できる意味は大きいことです。
プライバシーとの”かねあい”は難しいところですが。
電話やスマートスピーカーの音声だけでは得られない、カメラならではの安心感とメリットがあるかと。
- 「顔が見える」安否確認は最大の安心
- 異変にいち早く気づく手掛かりとなる
- 表情が見えるコミュニケーション
声だけでは伝わらない表情や、日中の活動している様子を映像で確認できることは、何よりも大きな安心につながります。
「ご飯を食べているな」とか、「問題なく生活しているな」といった、相手の状態を直接目で見て確認できるのは、何よりも安心に繋がるでしょう。
もし、いつもと違う様子(例えば、長時間座りっぱなし、倒れているように見える、普段通らない場所で動きがあるなど)があれば、カメラの映像から異変を察知できるかもしれません。
設定や操作は画面があった方が直感的
アレクサは声でほとんどの操作ができます。
でも、声かけだけだとうまくいかなかった場合は、Echo Showシリーズの方が画面タップで操作できます。
画面で確認できるメリットはこんなところでしょう。
- 画面のボタンで操作できる
- 文字や文章、画や写真など視覚での直感的な理解
画面のないAmazon Echoの場合、基本的には声で指示して操作するしかありません。
一方で画面があれば、今何をしているのか、何を表示しているのかが目で見てすぐに分かります。
たとえば音楽を再生した時に、曲名や歌手名が画面に表示されれば「ちゃんと伝わったな」と安心できますよね。
基本的には家族が初期設定して渡すことになるかと思いますが、ちょっとした設定の変更をしたいこともあるかもしれません。
そんな時、画面があれば、文字やイラストで表示されるので、視覚的に「次は何をすればいいか」が分かりやすいでしょう。
【結論】迷うならEcho Show 5が間違いない
結論として、もし機種選びで迷うなら「Echo Show 5」が間違いないかと。
というのも、たぶんこういう悩みもあるかもしれません

高齢の親が使うから、そんなに高性能なものは要らないけど、画面付きは必須だと思う。
あと、必要な機能や性能は欲しいかな。
このような方に、「Echo Show 5」はちょうどいい機種です。
その理由はこちらのとおり。
- 画面付き「Echo Showシリーズ」のスタンダードモデル
- アレクサの機能はすべて入っている
- 画面付きのモデルの中で最もリーズナブル
- 小さいので場所を取らない
以上のとおり。
先に解説したとおり、ご高齢の方なら画面付きの機種は外せない条件になってくるでしょう。
でも、そんなに高性能なものは必要ない。
であれば、「Echo Show 5」が最もコスパの高い製品になります。
もちろん、アレクサの機能もすべて使えますよ。
視力が弱いならEcho Show 8もあり【画面&文字が大きい】
もし使用する方の視力が弱く、「小さい文字が見づらいのは困る」ということであれば「Echo Show 8」が良いでしょう。
その理由はこちらのとおり。
- ディスプレイが大きい(8インチ)
- 文字が大きく見やすい
- 「Echo Show 5」同様、アレクサ機能はすべて使える
大きな違いは「ディスプレイの大きさ」です。
「Echo Show 5」が5.5インチなのに対し、「Echo Show 8」は8インチ。
その他はスピーカー性能が少し高かったりしますが、正直なところ大きな違いはありません。
画面が大きい分、文字や画像、ボタンなども大きく表示されるので、ボタンをタップしやすいのもメリットでしょう。
視力の弱い場合はこちらの方が使い勝手が良い可能性もありますね。
【まとめ】アレクサは高齢者と家族の「安心」をツナグ頼れる存在
ここまで、アレクサが高齢者の日々の暮らしを豊かにし、離れて暮らす家族の見守りにどう活用できるかについてお伝えしてきました。
アレクサは、声かけ一つで家電を操作できる利便性、リマインダーやタイマーによる「うっかり」防止。
さらには、ラジオやニュースで日々の楽しみを増やすこともできます。
そして何より、見守りカメラやスマートホーム機器との連携により、遠く離れていてもご家族の安否をさりげなく確認できるのは、大きな安心となるのではないでしょうか?
ご家族の状況やニーズに合わせて、アレクサを活用するご参考になれば幸いです。